槙田商店 まきたしょうてん

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槙田商店は、山梨県西桂町で江戸末期から織物の商売を始め、創業150年以上の歴史を誇る老舗傘生地メーカー。
確かな技術に裏打ちされた先染めを生かしてオリジナリティ溢れる傘生地及び傘の製造を行っています。
ただ雨露をしのぐための「道具」ではなく、日本の風土に根差した文化を大事にした傘を製造しています。

槙田商店の傘


もとは傘生地を卸す前の製品テストの一環として、自社内に傘職人を配した事から傘作りがスタートしました。
傘生地の織り製造・裁断・縫製・傘の組み立てまでを一貫して行うことができるという自社の特性を活かし、現在では、通常の傘ではチャレンジできないような生地やデザインのオリジナリティ溢れる自社製品を製作。 「織物メーカーが手がける傘」として槙田商店というブランドを確立しています。

傘は「小間(コマ)」と呼ばれる三角形の生地から成り立つもの。長い一枚の生地からこの小間を無駄なく裁断するには、長生地に対して三角形を横に互い違いに配置して裁断していきます。

一般的な織機では限られた幅の絵柄しか織れませんが、槙田商店では小間の取り都合を予め計算した上でデザインを設計し、小間の向きに合せた絵柄を配置させて織ることができる、まさに傘生地に特化した技術を有しています。

槙田商店 × スティグ・リンドベリ


スティグ・リンドベリの日本人の感覚にはない図案や色使いに惹かれ、これを傘として手掛けてみたいという槙田商店と、槙田商店の織り技術と傘づくりに信頼をおいたスティグ・リンドベリの遺族によって製作が実現。
スティグ・リンドベリの世界観を損なわず、それでいて傘として最適な色合いやデザインを追求し完成したシリーズです。

槙田商店の傘は先染めの細糸を用いてジャガード織りの生地を使用しています。やぼったい厚みが出ることもなく、色鮮やかな高級感のある仕上がりになっています。
光の当たり方で絶妙な光沢と陰影が生じるので生地自体に立体感が生まれ、絵柄に奥行きが出ます。
平面的なプリントでは決してこのようにはならず、このジャガード織りがあってこそ、スティグ・リンドベリのデザインが傘の中に活かされたともいえるでしょう。
また、裏面には反転した絵柄が入るので、傘の外側と内側の両面で楽しむことができるのも、ジャガード織りならではです。UVカット加工も施してあるので、晴雨兼用としてもお使いいただけます。

Stig Lindberg スティグ・リンドベリ

1916年 スウェーデン生まれの陶芸家、デザイナー。
スウェーデン国立美術工芸デザイン大学を卒業後、1937年にグスタフスベリに入社し、1949年にクリエイティブディレクターに就任。
旺盛な好奇心と類稀なる才能で数々の名作を残し、同社の全盛期を支えたもっとも著名なデザイナーである。
陶芸作品、テーブルウェアやテキスタイルのデザインからインダストリアルデザイン、グラフィック、絵本、パブリックアートまで、多岐にわたり活躍したスウェーデンが誇る戦後最大のクリエーター。1982年没。

槙田商店 × Stig Lindberg

甲州織の特徴


非常に軽く平滑な薄手の生地でありながら、しっかりしたコシがあり独特の光沢とサラッとした風合い。そして何よりも色鮮やかなこの織物は、江戸や大坂の庶民を惹きつけました。 幕府から華美な装いは禁じられていたため表向きは質素にしなくてはならなかった人々は、地味な色の着物の裏地に甲斐絹を使用。美しい色合いや繊細な模様が織られた肌触りの良い裏地で、隠れたおしゃれを楽しんでいました。
昭和になり、絹から化学繊維に主要素材が移ってからも、先染めした細い糸で高密度に織りながらも薄く均一に仕上げるという高い技術力で、風合いを損なうことなく今日においても洋傘やハンカチ、ネクタイ、洋服やインテリアファブリックの裏地など、多くの織物を生み出しています。

槙田商店
槙田商店の歴史
■慶応 2年(1866年)
特産である絹織物の卸業を開始。
■大正 2年(1913年)
株式会社 槙田商店を設立。本店のある山梨以外にも東京・大阪に支店を置く。
その後、関東大震災や太平洋戦争により、支店を閉鎖し商売を縮小や中断せざるを得なくなる。
■昭和21年(1946年)
槙田商店を再開。
■昭和30年(1955年)
日本に化学繊維が普及する中で、化学繊維に元々持っていた先染め技術と新たに開発した防水・撥水技術を融合させ「美しい発色 最適な薄さ 且つ耐久性のある織物」としての傘生地の製造を開始。
それまでの裏生地に変わり、先染め洋傘生地の製造卸として、全国的な地位を確立していく。

「傘」という字は、軒下にたくさんの「人」が入っています。傘づくりも多くの人の手と工程があってできているので、そのこだわりを感じて頂けたら嬉しいです。

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