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鈴木 仁子 イメージ画像
「大切なもの」を身にまとうことで自然と女性らしい仕草を惹き出すような、白磁で作られた繊細で美しいジュエリー。 白磁のジュエリーができるまで 鈴木 仁子 制作画像1 鈴木 仁子 制作画像2
鈴木仁子 白磁のジュエリー
Tablet

錠剤のように小瓶に入ったピアス。
特別な配合をした磁土を、しずくのように搾り出して作られるピアスに金彩がアクセント。
サプリメントのように持ち歩けて、気分に合わせて楽しめるようにとの想いから。

「Mold」

レース模様のレリーフを施した型に泥漿を流し込み高温焼成させた、型と手仕事を組み合わせたシリーズ。
無釉でマットな質感が特徴。裏面に釉薬をかけることで強度を増し、
金彩を施すことで華やかに仕上げています。

Drawing Lace

泥漿にした磁土でレース模様をひとつひとつ描いて焼き締めた、ピアスとネックレス。
「黒」の装飾をした限定色のピアスもご用意しました。
何度も重ねてレースを描き、高温で2度焼き締められて完成する作品は、
繊細ながらも強度にも配慮された一点もののアクセサリーです。

interview 鈴木仁子さんの工房にてお話を伺いました。

大学では、工芸学科の陶プログラムというものを学んでいました。
当時から、釉薬をかけることがあまり好きではなく、素材だけで綺麗なもの、素材の滑らかさ、素材の持つ白さに惹かれて磁土を好んでいたこともあり、 自分の中では磁器がしっくりきていました。

何かを表現して作り続けてはいきたかったけれどそれが何なのか分からない、もやもやしたまま、大学を卒業。 生活をしていかなければならないので「繊維製品の検査機関」で働き始めました。
そこはメーカーが製造した布製品の品質が保たれているかを、その製品を解体しながら検査する第三者機関。
検査の一環で平織の布をほどく作業があり、どんどん横糸だけ抜いてほぐしていくと横糸と縦糸の関係性が全部バラバラになる。 でもそのギリギリのところが美しくてそのときに「私が表現したいことはこれだ。」と思いました。

鈴木仁子さんインタビュー画像1

表現したかったことを布の作品として、2006年にスパイラルで開催された「SICF7」に出展したところ、伊藤千枝(珍しいキノコ舞踊団)賞を頂きました。
そのときに伊藤さんから「ポジティブな意味で作っているのね。」と言われたのがとても嬉しかったです。

私の中で表現したい「コンセプト」は決まった。けれど、それをどんな素材で、どんな方法で表現すればいいかはまだ定まっていなくて、 「SICF8」の時は磁器とレースを使ったオブジェを展示しました。 その時の作品が、その後のSPIRAL PAPERの表紙となりました。

鈴木仁子さんインタビュー画像2

その後、グループ展をやったときに、ヨーロッパのレースドールの手法を用いたオブジェを制作しました。
レースに土を染み込ませて窯に入れると、レース自体は燃えてなくなってしまうけれど、レース型は焼き物として残る。 けれど中は空洞で脆いため、アクセサリーとしては難しいな…と思っていました。

ふと、お菓子のアイシングのようにレース模様を描いてしまえば強度が出るし、デザインももっと自由にできるんじゃないか。 と思ったのがジュエリーとしての表現の出発です。 身に着けるものとして、オブジェではなくアクセサリーとして、 私が大切にしている完成度を高めるということにこだわってジュエリーを制作しています。

KIMIKO SUZUKI のジュエリーでは「白」をメインとして使ってきましたが、今回は限定色として「黒」や「金彩」が入ってるものを制作しています。 難しいけれど立体のピアスにも挑戦してみたい。

また、ジュエリーで培ったものを還元させて、最近はオブジェなどの空間の作品も手掛けています。
ジュエリーでも、もう少しオブジェ寄りのとんがったものにも挑戦していきたいです。

鈴木仁子さんインタビュー画像3
鈴木 仁子 KIMIKO SUZUKI 鈴木 仁子 プロフィール
1980 東京生まれ
2004 多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム卒業。繊維製品品質技術検査機関勤務を経て、2011年より白磁の装身具を発表。
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