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戸塚佳奈 イメージ画像

小樽の古い街並みのようなノスタルジックな雰囲気、冬の北海道のきりりとした冷たさとふわふわの白い雪…
そんな景色をを連想させる戸塚佳奈のうつわ。

白い化粧土で優しく色づけされた「ホワイト」、金属質の煌めきがある錆色の釉薬で仕上げられた「ブラック」。
「白と黒」の対照的な色づかいが魅力です。

 戸塚佳奈 インタビュー

スタートは沖縄から

私の陶器づくりは、沖縄のやちむん(焼き物)からスタートしています。
もともとはOLとして会社勤めをしていましたが、仕事を一度リセットして「沖縄で過ごしたい。」と思ったのがきっかけです。

そこでやちむんと出合い、沖縄でめいっぱい遊んで暮らす…という気持ちで行ったものの、結果として沖縄の工房に勤務し、やちむん作りにのめり込みました。

その土地に合った焼き物

沖縄にいたときは、やちむんのようなテイストが好きでしたが、小樽に戻って独立した初めの頃は、赤土を使ってそこに白化粧を施したうつわを作陶していました。

でも、なかなか自分の個性が出せず悩んでいた時に、沖縄でお世話になった先生に「焼き物っていうのは、自分がいる場所に合せて作るんだよ。」と言われたことを思い出しました。
沖縄は気候も雰囲気もおおらかで、器にもおおらかさが出ます。自分が作陶していく所ははここ「小樽」なんだと思ったら、やはり冬の寒さを感じるようなきゅっとした器を作るようになりました。

「白」と「黒」のうつわ

最初は白い器のみを作っていました。初めは赤土に白化粧をした真っ白なもの。
ただそこになんとなく違和感を感じて、土をグレーっぽいものに替えたら今のような器が作れるようになりました。白いうつわを作り続けた流れで、新しいものを作りたくて反対色の黒を作り始めました。

2色のうつわができたことにより、キリリとした冬の冷たさとそこに広がる雪化粧の北海道、そしてどこかノスタルジックな風景を持つ小樽がイメージできる器が表現できるようになってきたと思います。

今後は、もっともっと削ぎ落とした、素朴なうつわを作れるようになりたい。作品が素朴であればあるほど、逆に作り手には洗練や緊張感が求められる気がします。これからまだまだ挑戦していきたいです。

戸塚佳奈のうつわ      白化粧のうつわ

数種類を混ぜた土で器を成形した後、白い化粧土を含ませたスポンジでポンポン叩きます。
全体に色が付いたら、少し乾かしてまたポンポン…何回か繰り返します。

白化粧のうつわ イメージ画像

手触りは少しザラザラしています。
石のような風合いに近づけたいと思ってます。

2005年 沖縄で工房勤務
2007年 現在地(小樽市)に築窯 陶芸を独学する
2010年 作家活動を開始

飾ってもらうよりもどんどん使ってもらえたら嬉しいです。
食材は色が豊富なので、
「白」と「黒」の器は料理を引き立てると思います。

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