SUSgallery サスギャラリー

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江戸時代より伝わる金属加工の高度な職人技術に、現代の生活に根ざしたデザインを加えることによって「日々の暮らしを豊かにする金属の新しい表現・可能性」を提案していきたいという想いから生まれたSUSgallery(サスギャラリー)。
SUSgallery(サスギャラリー)には、ステンレス鋼の略号と、sustainability(持続可能性)の2つの意味が込められています。熟練職人の技術とモダンなクリエイションを融合させることによって、高品質な金属に、「新しい価値」を与えるプロダクトを生み出しています。

暮らしを豊かにする金属の新しい表現・可能性

「こんな製品があったら私たちの暮らしはもっと楽しく豊かになるのではないだろうか。」その想いで作りだされたSUSgalleryのアイテムの数々。 お酒やアイスクリーム、ドリンクなど、それぞれのシーンで至福の時間を味わうことができるよう、素材だけでなく保温保冷性や耐久性などの品質にこだわり、口当たりから見た目の美観までこだわったアイテムたちは、私たちに使う楽しさや喜びを与えてくれ、単なる「道具」以上の価値をもたらしてくれます。


日本が誇る燕市の金属加工技術

新潟県燕市は、金属加工で知られた町。特に金属洋食器は広く使われており、日本が世界に誇る地場産業としてとして、注目を集めています。江戸時代、幕府は全国的に新田開発に取り組みましたが、近くを流れる信濃川がたびたび氾濫することや、上手くその年に収穫ができたとしても冬場は農作物が育たない積雪の多い地域であるため、燕三条一帯では農民の副業として和釘や蝶番づくりが広まったのが、この地域での金属加工の始まりとされています。

明治時代になると、海外から洋釘が入ってきたため和釘の生産自体は衰退していきます。同時に西洋文化が開花。明治から昭和初期にかけて、世の中では洋食器などが使われるようになっていき、燕ではスプーンやフォークといった金属カトラリーの国内需要を一手に引き受けるまでになりました。
今でも「社長が日本一多い町」と言われるほど、金属加工にまつわる専門技術に特化した会社が多く軒を連ねており、金属の材料加工からプレス・研磨・廃材回収に至るまで金属にまつわるあらゆる技術が集約した地域となっています。燕市で育まれたクラフトマンシップは、伝統工芸技術をも今に伝えると同時に、積極的に新技術に取り組んでいく、新進の気風も併せ持っています。

「SUSgallery」のアイテム

「メイド・イン・ジャパン」にこだわり続けた金属加工の歴史

株式会社セブン・セブンの前身である株式会社織田島器物製作所では、主にボウルやトレー、コンポートなど、食回りのステンレス製金物(器物)を製造しており、当時はレストランやホテルを中心に多くの注文に対応していましたが、1980年以降、それらはアジア各国で製造されたより安価な商品に取って代わられるようになりました。 同じ頃、世の中ではそれまで主流だったガラス製魔法瓶からより耐久性のある金属製魔法瓶に需要がシフトしはじめます。そこで新たに真空炉を導入し、ステンレス製の真空二重魔法瓶の製造を開始しました。

様々な器物を製造してきた技術力で、魔法瓶製造に関わる全ての加工工程を地場で一括管理することができましたが、真空魔法瓶の核となる真空炉での作業は一旦炉を閉めると、しばらくの間は開けることができない、とても時間のかかる工程。生産量も限られるため、効率はけして良いとは言えませんでした。それでも、同業大手が製造ラインを海外に移していく中で、「メイド・イン・ジャパン」という地場での一貫製造にこだわり続けました。結果としてそれが技術力向上や高い品質保持となり、新商品開発へと繋がっていったのです。

新しい素材への挑戦

一方で、ステンレス製器物や真空魔法瓶以外の商品の可能性も感じ、新たに「SUSgallery」を立ち上げ自社ブランドの強化に乗り出します。当初はステンレス製商品を中心とした商品展開を行っていましたが、新たな金属を用いた商品開発も模索し始めます。
そこで目につけたのがチタン。軽量で耐久性が高く経年劣化が非常に少ない、といった利点の多いチタンは、医療や航空分野等でも多く用いられる優れた素材。しかしながらとても硬い金属のため大変難しい加工技術を要します。高価な素材でもあるためあえて洋食器の製造に用いようと考える人はおらず、それまではチタン製の食器は存在しませんでした。

酒器を中心としたチタン製品に着手しながら、熱伝導率を低くするため二重構造を真空でできないかと、試行錯誤の日々が続きました。硬いチタンをプレスするには、今までの倍以上の工程数と、金型なども一から作り直す必要がありました。
さらには、安定した真空品質や製品としての美しさを左右する研磨など、今までに築き上げてきた加工技術を注ぎ込み、素材の魅力を最大限に活かした機能性と芸術性の高いタンブラーを作り上げることができたのです。


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SUSgallery サスギャラリー

昭和40年
燕市にて金属器物製造業を創業
昭和46年
株式会社織田島器物製作所設立
昭和58年
真空炉の導入と同時にステンレス製魔法瓶の製造を開始
平成13年
チタン製品開発開始
平成15年
株式会社セブン・セブンに社名変更
平成19年
ステンレス製品のショールームとして、SUSgallery を開設