Creator's File vol.32 | 和田麻美子 わだまみこ

独特の佇まいと色彩が魅力的な、陶作家 和田麻美子の一輪挿しの花器。
釉薬が織りなす色彩と、ロクロを使って生み出される美しく繊細なフォルム。
「植物が持つたくさんの色に囲まれながらも、ほっとするような自然の心地よさ」を表現しています。
剪定した小さな枝葉や野花など、身近な植物を活けるのにぴったりな
日々の暮らしに溶け込む花器をご紹介します。
東京から、長野県の松本市に移住して活動されている和田麻美子さん。
生活も作品もとてもナチュラルな和田さんにお話しをお伺いしました。
花器は、剪定した鉢植えの葉っぱなどを挿す小さな瓶があったらいいな、と思ったのがきっかけで作り始めました。
居心地よくなるように作業場を掃除してから、ろくろの前に座ります。心を整えることにより、すうーっと手が動き、様々な作品が生まれます。
また形を整えるための仕上げの削りをしていないため、ろくろ成形した自然な形を残しています。
釉薬は、山や公園で植物に囲まれた時の心地よさをイメージしています。
季節や光の当たり方、たくさんの色に囲まれているけれど、自然なほっとする色合いとなるように。
普段の生活でも、食品や素材を無駄なくきっちり使い切ることを心がけています。
制作の場面でも、粘土の削りカスや釉薬をすすいだ水など、捨てずに溜めて再生して使用しています。再生した釉薬から意図しない色ができたり、そこからまた新しいアイディアが生まれたり。
ろくろから粘土が立ち上がり、するすると形が出来上がっていく工程が、何より楽しいです。これからも、たくさんの「イロ」と「カタチ」を作っていきたいです。

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和田麻美子 わだまみこ
- 1974年 長野県生まれ
- 1995年 大阪芸術大学在学中に丹波立杭焼窯元で器作りの基礎を学ぶ
- 1999年 美濃焼窯元にて新商品の企画・デザイン・制作を行う
- 2004年 独立
- 2009年 東京都杉並区から長野県松本に工房を移転
暮らしに寄り添う心地いい道具。そんなモノづくりをめざしています。

自然と動物を愛する和田麻美子さん、茶虎とブチの猫とミニチュアダックスといつも一緒です。