ひとつは手に入れたい「開化堂」の育てる茶筒に、珈琲缶の登場です。2017.08.04

「Made in Japan」。多くの場所でそれを耳に、目にする機会が増えました。 海外の方々からも一目置かれる精巧で緻密な日本のものづくりは、私たち日本人に自信のようなものを与えてくれたような 気もします。

一方、海外のプロダクトの中にも、同じように素晴らしい技術やセンスで作られたものが多く存在していることも事実。
「日本製か海外製か」ということではなく、どこで製産されたかを知らずともそのプロダクトの素晴らしさや使い心地の良さが分かる。それが本当の意味での「名品」ではないかと思います。
自分が心地良く使っている製品の裏面をなんとなく見たら「Made in Japan」と書かれていて、初めてこれが日本製と知る…。
そんなときこそ「Made in Japan」冥利に尽きるような気がするのは私だけでしょうか(笑)。

そんな視点で考えたとき、この開化堂の茶筒はまさに「名品」じゃないかしら、と思うのです。
この茶筒は、素材やデザイン、カタチにおいていかにも「THE ジャパン」というわけではありません。いたってシンプルな丸鑵。ですが、蓋と身が寸分たがわずピタリと合う形状、二重構造による高い気密性は、乾物を保存する容器として最高のプロダクトです。

この機能美は、それがどこで作られたのかを知らずとも十分に実感することができます。その上で、その機能を生み出すための130余の製作工程が140年以上前にほぼ完成されており、その技術を今現在でも脈々と受け継ぎ、品質を保ちながら日本国内(京都)で丁寧に作られているということを聞いたとき、「日本のものづくりは素晴らしい!」と思うのです。

そんな開化堂の茶筒。今回、スパイラルオンラインストアに珈琲缶が新たに仲間入りいたしました。
現代の生活にもすっと馴染むデザイン。無機質でメンズライクな佇まいさえあるこの缶は、むしろ「今っぽい」とさえ思います。
もちろん、創業当時には珈琲缶として存在していたわけではありませんが、時代を経ても変わらぬ機能が、時代を経ることで茶葉以外のより多くの乾物へも用途の応用を広げています。

真ちゅうでできた計量用スプーンもこれまた素敵!
外蓋と内蓋のあいだに収納できるので、缶自体の収納や使うときの導線にもストレスがありません。

当店では、銅とブリキの2種類でお取り扱いしています。銅にしようかな?

それともブリキ?迷いますね(笑)。
茶筒を使い込んでいくにつれ、味わい深く変化していくというのもこの茶筒が名品であると思う所以です。
よく「孫の代まで…」と言いますが、本当にそうやって受け継いでいくこともできるのです。
以前、お店を卒業するスタッフに、他のスタッフ皆でこの開化堂の茶筒を贈ったことがありました。
私たちはあえてひとりひとりが手のひらで新品の茶筒を撫でて、それからプレゼントしました(本人了承済みです)。私たちと一時期を共に過ごしたスタッフは、今でももちろんその茶筒を愛用しており、だいぶ色艶が渋く変化したそう。
そうやって贈った方や使う方の想いも一緒に育つプロダクトは、他にはなかなかお目にかからないですよね。

ぜひ、ご自宅にどちらを迎え入れようか。はたまたどちらをお贈りしようか。
楽しく悩んでみてください。

≫開化堂/コーヒー缶100g スプーン付き(銅・ブリキ)

珈琲缶以外にも、定番の茶筒(左:平型 右:長型)もお取り扱いしています。

≫開化堂/茶筒「長型 200g」(銅・ブリキ)

≫開化堂/茶筒「平型 200g」(銅・ブリキ)

こちらは取込盆用。取込み盆とは茶櫃(ちゃひつ)のことです。湯呑や急須などお茶回り一式を収納できる容器。今でも旅館などでお見かけするあれですね。その中に入っている茶筒の大きさが、まさにこのサイズです。
普段の生活では茶櫃を見かけることも使うことも少ないですが、来客があったときなど、いつもの茶筒からではなくこの茶筒からお茶をお淹れすることができたら、オトナです。

≫開化堂/茶筒「取込盆用 120g」(銅・ブリキ)

開化堂の特集ページもありますので、ぜひそちらもご覧頂きながらこの素晴らしい名品に触れてみてください。

 

≫開化堂 特集ページへ

 

これからも、私たちがお伝えしたい素晴らしい商品をお届けしてまいります!
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