リトアニア発のデザイン・ものづくり2018.09.06

日本から飛行機で最短13時間ほど、バルト海に面した北欧の国・リトアニア。
海をはさんで真向かいにスウェーデン、南にポーランド（とロシアの飛び地的領地）、北に「リガバスケット」で有名なラトビアという立地にあるこの小さな国のことをご存じでしょうか。

知名度が決して高いわけではありませんが、第二次世界大戦中ナチスに迫害された移民に対して「命のビザ」を発給し、「日本のシンドラー」とも名高い杉原千畝がかつて赴任した場所であることから、主要都市カウナスには杉原千畝記念館が存在する親日国です。

不思議なことにリトアニアに古くから残る建築は日本の伝統工芸の組木細工のような表情をしているそう。
食事も見た目の美しさからも手の込んでいることが分かるなど、日本人と美意識を分かちあえそうですね。
勤勉で几帳面という国民性もどこか通じそうです。

今回のブログでは、スパイラルマーケット／オンラインストアでご紹介しているリトアニア発のデザイン・ものづくりをご紹介します。

ユニフォームをデザインの基軸にして、エプロンやバッグを製作しているリトアニアのブランド「formuniform（フォームユニフォーム）」。
「プロの仕事人としての威厳と品を与えるユニフォームを作りたい」という想いから生まれる、ビジネススーツとエプロンをブレンドした独特のワークウェアで知られているこのスタジオでは、バッグやバックパックなどのアイテムも同様のコンセプトで製作しています。

ライフスタイルの変化や多様性に対応するような作りのバックパックや巾着型バッグは、撥水加工を施したポリエステル生地はキメが細かくとても滑らかな手触り。ちょっとしたステッチなどのディテール、革製のブランドタグも相まって上質さとカジュアルさが共存したデザインになっています。

ミニマムなカラー展開とかたち、ひとつのアイテムで使い方が色々という気の利いたデザインが日本人的な発想に近いかもしれません。
ポリエステル生地のマチなしバッグというとアウトドアのカジュアルさが連想されますが、女性が少しこぎれいなワンピースを着て組み合わせたり、お勤めの際のシックなサブバッグのように使っても遜色ない上質さが他に類をみないデザインです。

2014年、リトアニアの首都ヴィリニュスにて4人の子供の母でもあるビルテ・ナスタラヴィチューテによって「子供にも安心して使えるオーガニック商品を」という想いから誕生したナチュラルオイル。
オーガニック認証を受けたスキンケア商品の開発から始まり、手作業でボトリングされた天然由来のエッセンシャルオイル含むラインナップは、肌を健やかに導きます。

なかでも『KI シリーズ』は、東洋医学の「気」を整える発想から生まれています。ここにも日本人に親しみのあるポイントがありますね。
アロマのスペシャリストによって考えられた、それぞれの植物が持つ特性が引き立つブレンドになっています。

日々のケアに、気持ちを整えたい時に、からだのお悩みに。数滴を手に取り身体の一部分を優しくなでたり軽く揉みほぐすことで、身体本来の力を目覚めさせ、自然の力を実感することができるでしょう。携帯サイズなのでいつでもどこでも持ち歩いて、いざという時のリフレッシュに。また、ちょっとしたギフトにもぴったりです。

東京・下北沢に店舗を構え、オリジナルで作っているリトアニア製のリネン商品に加えて、世界各地でみつけてきたインテリア雑貨を販売するfog linen work。
シンプルなデザインで、どんなライフスタイルにでも馴染むような商品をデザイン、セレクトしています。

寒暖差の大きい気候がリネンの原料であるフラックスの栽培にとても適しているそうです。
また、フラックスを栽培するだけではなく、その繊維から糸を紡いで生地を織り、衣類やハウスリネンに仕立てて製品化する技術や経験も豊か。ここも、ものづくりの技術力や職人の力が特徴である日本と似ている点。

リトアニア産の丈夫な麻でできたキッチンクロス。
大きめのサイズなので、お弁当やパンを包んだり、キャンプやピクニックのランチョンマットなど、様々な用途にお使いいただけます。吸水力に優れ、お店などのヘビーユースにも最適。堅めの繊維は使うほどに柔らかく馴染んでくるので、毎日じゃぶじゃぶ洗ってお使いください。