ALONGU 明論具/Soup Bowl 汁椀
デザイナーが考える
生産ロスのない環境と日本食のための器
日本の食文化は、幾世代にもわたってさまざまな様式を取り入れ、独自の解釈で進化してきました。この進化する食のためのテーブルウェアを追求したブランドが「ALONGU 明論具」です。
アジアのモダンなテーブルウェアを参考にしながら、さまざまな料理のスタイルに対応できるよう、皿やボウルなど、フォルムにこだわったコレクションを展開しています。
また、波佐見町での地域密着型の生産活動や農作業も、このブランドのインスピレーションの源となっており、生産サイクルを通して廃棄物の削減に取り組んでいます。
※色のムラや濃淡など、ひとつひとつ表情が異なります。
ブランド | ALONGU 明論具 |
デザイナー | 倉本 仁 |
サイズ | 約Φ120×H70mm |
素材/材料 | 木 |
【ALONGU 明論具】
ALONGUの器は、自然のもたらす釉薬の濃淡によって生みだされる一点一点の異なる表情が大きな魅力です。ゆえに均質性の観点からこれまで「B品」とされてきた存在を生み出さない取り組みを行なっています。
全てが均一に仕上がるイメージを持たれやすい磁器製品ですが、実は自然の陶石を原料とし、季節や気候の影響で窯の環境が変化することや、職人の手作業など様々な人の手が関わり生産されており、これまで検品の基準とされてきた「鉄粉」や「釉薬のむら」なども、実はごく自然に発生するものなのです。
その素材が持つ魅力と自然が作り出すありのままの表情を活かすために、結晶反応が起こりやすい、表情の豊かな釉薬を積極的に採用し、また木製品も素地の風合いが感じ取れる半透明のブラウン塗装を施しました。小さな点やムラが不良品とされてきたこれまでの当たり前を、これからは一点一点それぞれが持つ魅力として捉えられるように、生産者、購入者と共に新しい感覚を築いていきたいと考えます。
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