秋色のパレットに
秋特有の包み込むような柔らかな光、紅葉した葉の隙間から見える透き通る空。
秋を感じる全てに喜びを感じますが、夏が長く続いたため、今年は例年以上に短い季節となりそう。
せめて、今が旬の食材を楽しく料理し、家族や友人と食卓を囲んで秋をじっくり味わいたい。
休日の昼間にスーパーで食材を選びどっさり買い込んだら、さあ、秋の彩り溢れた宴の開幕です。
【秋鮭のバターホイル焼き】
秋鮭、きのこ、玉ねぎの上にレモンとバターをのせて、ホイルで包んで蒸し焼きに。
ホイルを開ける時のワクワク感がたまらない。
魚介とキノコの旨味が凝縮した香りが部屋中に漂いだす。
▴ yumiko iihoshi porcelain/
dishes plate 23cm
鮭の淡いピンク色には柔らかなモスグレーが似合いそう、と思い選んだdishes プレート。
最後に散らしたネギが良いアクセントになった。思い描いていた以上に美味しそうな出来栄えで、思わず笑みがこぼれる。
【ごろごろ野菜のクリームシチュー】
大きめに切ったじゃがいも、にんじん、たまねぎが入ったクリームシチューをたっぷり作る。
全て柔らかくなるまで煮込まれたシチューも好きだけれど、今回はそれぞれの野菜の食感を大切にしたく、
煮込む時間を調整しながら丁寧に料理する。
▴ yumiko iihoshi porcelain/
oval plate mist beige L
艶のあるベージュの色味が美しく、
いつもうっとりと見とれてしまうovalプレートにのせることをイメージしながら作っていたけれど、やはり大正解。
たっぷり盛って食卓の中央へ。
【トマトとモッツァレラのカプレーゼ】
さっぱりした一品を、と思いトマトとモッツァレラ、バジルでカプレーゼを作ることに。
シンプルな分素材にこだわって、普段は買わない高級なモッツァレラとオリーブオイルを選んでみたので、
食べるのが待ちきれない。
▴ NOISETTE /PLATE 24cm
ムラ感のあるホワイトグレーの釉薬に薄手の作りのノワゼットのプレートは、シンプルな料理を洗練された一皿に演出してくれる。
自分で作ったけれど、まるでレストランで出てくる前菜のようで気分が上がる。
お皿選びで食卓の雰囲気が大きく変わることを改めて感じる。
▴ yumiko iihoshi porcelain/
dishes bowl S
【濃厚かぼちゃスープ】
コトコト煮込んだかぼちゃスープは、こっくり甘く、秋が凝縮したような濃厚な味。
最後に粗挽きの胡椒を散らすと味がピリッと引きしまり良い感じ。
かぼちゃスープをいれたいなと思い購入したdishesのボウルが、満を持して登場。
砂のようなマットなベージュが、かぼちゃの鮮やかな黄色を引き立てている。
小ぶりな可愛らしいサイズ感も相性が良い。
他にも合いそうなお皿を探していたところに目にとまったのは、ruriのマグカップ。
▴ yumiko iihoshi porcelain/
unjour nuit cup ruri
瑠璃色とかぼちゃの黄色がバチバチしてしまわないかな?と心配していたけれど、
入れてみるとお互いを引き立てあっていてとても新鮮!
普段はコーヒーカップとして使っていたけれど、新しい料理を作るとこんな風に新たな発見があることが嬉しい。
【秋野菜のせいろ蒸し】
かぼちゃ、レンコン、しめじ、ニンジン…
なるべくシンプルな調理法で旬の野菜の味をしっかり味わいたく、せいろで蒸すことに。
タイマーが鳴り、食卓に運んでフタを開ければうわぁっと歓声があがる。
目にも鮮やかな秋野菜。
▴ HASAMI PORCELAIN/
Plate Natural φ185
この美しい自然の色味を引き立てるには、ハサミポーセリンのナチュラルのプレートが一番だ。
ざらっとした土の質感と素朴な蒸し野菜が優しく調和する。
湯気の立つホクホクのかぼちゃに塩をふると甘さが引き立って美味しい。
何種類も作ったから、全て出来上がるころには夕方に。
食卓に並べると秋鮭のピンク、かぼちゃの黄色、トマトの赤、シチューの白…
まるで絵の具を出したパレットのように色鮮やか!
お皿との組み合わせも楽しみながら作った料理を大切な人たちと頬張れば、体に秋が巡り、隅々まで栄養がいき渡るような気がします。
短く美しい季節からの贈り物を受け取り、旬の味を誰かと共にする喜びを、じっくりと味わってみるのはいかがでしょうか。
さあ、いただきます!